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なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット

コーディング
なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット

「ルールって守るのが面倒…」と感じていませんか?でも、実はコーディングルールは“ラクをするため”の工夫でもあります。この記事では、特に初心者の方がつまずきやすい「なぜルールが必要なのか」を、実際の現場目線で整理して解説。読めばきっと、ルールの見方が変わるはずです。

目次

  1. 第1章:コーディングルールってそもそも何?
    1. はじめに:ルール=面倒?いやいや、それだけじゃない!
    2. コーディングルールとは「開発の交通ルール」
    3. 命名ルールも「おまじない」じゃない
    4. スペース vs タブ戦争…それもルールで解決
    5. 自分のコードは“誰かに読まれる”もの
    6. まとめ:ルールは「縛るもの」じゃなく「守ってくれるもの」
  1. 第2章:なぜルールが必要なの?3つの理由
    1. コーディングルールは「時間と心を守る盾」
    2. 理由①:他の人が読めるコードになる
    3. 理由②:保守や修正がしやすくなる
    4. 理由③:チーム全体の効率が上がる
    5. 地獄のプロジェクト体験談
    6. まとめ:ルールは効率と信頼の鍵
  1. 第3章:実際の現場ではどう守られてる?
    1. 「みんな本当に守ってるの?」という素朴な疑問に答える
    2. ESLintやPrettierが「ルールの門番」になる
    3. VS Codeもルール守り隊の一員
    4. Gitのプルリクでルールチェックが日常
    5. 現場のリアル:ルールを破るとどうなる?
    6. まとめ:道具に任せてルールを“当たり前”にする
  1. 第4章:破ったらどうなる?リアルな失敗談
    1. うまく動いてても、それって“いいコード”?
    2. 独自路線の命名が招いた“公開処刑”
    3. 読めない=メンテできない
    4. チーム全体が「ミスしやすい空気」になる
    5. 失敗から得た教訓:「書いたその先」を想像する
    6. まとめ:ルールを守ることは、仲間への配慮
  1. 第5章:まとめと感想|ルールは味方になる!
    1. ルールは“縛るもの”じゃなく、“味方”だった
    2. 信頼されるエンジニアって、どんな人?
    3. 一歩踏み出すための“次の行動”
    4. まとめ:ルールを味方にすれば、開発はもっとラクになる

第1章:コーディングルールってそもそも何?

はじめに:ルール=面倒?いやいや、それだけじゃない!

「ルール」と聞くと、まず思い浮かぶのは「縛られるもの」「自由がなくなるもの」だったりしますよね。

筆者も新人の頃は、正直ちょっとめんどくさいなって思っていました。

けど、この“コーディングルール”にちゃんと向き合うことで、後々ラクになるし、評価もされやすくなるんです。

ここでは、そんな「そもそもコーディングルールって何なの?」という疑問に、やさしく、でも深掘りして答えていきます。

コーディングルールとは「開発の交通ルール」

コーディングルールとは、簡単にいうとプログラマー同士が読みやすく・保守しやすいコードを書くためのルールです。

これは、チームで開発する上での“交通ルール”のようなもの。

誰もが自由気ままに書いてしまうと、コードレビューは地獄、バグの温床、最悪リリースできない…なんてことにも。

 

参考

aslead:コーディングルール(コーディング規約)とは?目的や作り方、サンプルを紹介

https://aslead.nri.co.jp/ownedmedia/development/post-5441/

 

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コーダくん

私、最初は「え、そこまで揃える必要ある?」って思っていました。

命名ルールも「おまじない」じゃない

コーディングルールの中でも特に重要なのが命名規則(ネーミングルール)

たとえば、変数名や関数名を英語で統一するとか、userNameと書くなら全体でキャメルケース(小文字始まり+大文字区切り)に統一しよう、というアレです。

これはただの“お作法”ではなく、意味のある一貫性

同じプロジェクトでUserListuser_listが混在していたら、読み手は地味に混乱します。

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コーダくん

こういう地味なストレスって、あとから効いてくるんですよね。

スペース vs タブ戦争…それもルールで解決

開発現場で“宗教戦争”とまで言われるのがインデントのルール

スペース派?タブ派?といった意見の違いが生まれがちですが、これもコーディングルールで「スペース4つで統一」と決めてしまえば解決。

たとえば、Pythonではインデントが構文に影響を与えるので、こうしたルールの存在はバグ防止にもつながるんです。

ちなみに、筆者が担当したあるECサイトの開発では、インデントのばらつきが原因でマージ後に画面が真っ白…なんて事故もありました(汗)

自分のコードは“誰かに読まれる”もの

これは筆者自身の経験ですが、新人時代に書いたコードって、自分だけが理解していて、あとで誰にも引き継げない“呪文”みたいな状態になりがち。

でもチーム開発では、自分のコード=誰かに読まれる前提で書かなきゃいけません。

読みやすさ、保守のしやすさ、レビューのしやすさ。

これらすべてに直結するからこそ、コーディングルールが大事なんです。

まとめ:ルールは「縛るもの」じゃなく「守ってくれるもの」

「自由に書きたい!」という気持ちは大事。

だけど、ルールがあるからこそ、スムーズに、トラブルなく、気持ちよく開発できるのも事実です。

最初はちょっと面倒に見えても、コーディングルールは“未来の自分と仲間のためのギフト”なんですよ。

第2章:なぜルールが必要なの?3つの理由

コーディングルールは「時間と心を守る盾」

「ルールって…やっぱり守らなきゃダメなの?」

そんなふうに思ったこと、筆者にもありました。

けど、実際に現場で苦労した経験があると、「守る」ことの意味がリアルに見えてくるんですよね。

この章では、コーディングルールを守ることで得られる3つの具体的なメリットをしっかりお伝えします。

全部、現場で「これがあるから助かった」「これがなかったから死んだ」話ばかりです。

理由①:他の人が読めるコードになる

コードは読む人のために書くと言われます。

「読みやすさ=チーム開発の生産性」

読みやすいコードは次の作業者への最高のギフト。

コーディングルールがあることで、変数の命名、コメントの付け方、ファイル構成まで統一感のある設計ができるようになります。

なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット
コーダくん

他人のコード読むのは苦手なので、揃ってると本当に安心します。

実際に筆者が参画したあるプロジェクトでは、たったひとりの“独自流”プログラマーがいたせいで、誰もコードを読み解けず、仕様確認から全やり直しという悲劇がありました。

理由②:保守や修正がしやすくなる

「この関数って何してたっけ?」「この命名、どのルールで書いてるんだっけ?」

こういう迷い、開発現場では日常茶飯事です。

でも、コーディングルールがあれば命名規則・コードスタイルが整っているため、保守やバグ修正が圧倒的にラクになります。

たとえば命名一つとっても、userListuser_listが混在してると、検索性も悪くて変更漏れのリスクが跳ね上がる。

ルールがあることで「お約束」ができて、脳の負荷も減るんです。

なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット
コーダくん

「あれ、前はこの変数camelで書いてたのに…」とかよくありますよね。

理由③:チーム全体の効率が上がる

これは筆者が何度も痛感しているのですが、コーディングルールが整っている現場ほど、レビューが速いんです。

レビューアーがいちいち「ここ、直して」「これは何?」と書かなくて済むし、PRコメントが半分になることもある。

また、新メンバーが参加しても「プロジェクトの書き方がわからない」となるリスクが少なくなります。

ルールがあれば、“チームの言語”が統一されるんですよね。

地獄のプロジェクト体験談

筆者が以前関わった、とあるベンチャー案件。
ルールがなかったせいで、同じ“ユーザーID”を指す変数がなんと5種類も存在していたんです。

 

user_iduseriduIdUserIduidNumber……。

 

地獄でした。

レビューも通らず、仕様もわからず、コードを読むだけで1日潰れるなんてざら。

しかも、それぞれが微妙に意味や型が違うというオチまであって、最終的に全体のリファクタリング作業が必要になりました。

あのとき、「最初からコーディングルールが共有されていれば」と何度思ったことか…

まとめ:ルールは効率と信頼の鍵

読みやすさ、保守性、チーム連携。

この3つを支えるのがコーディングルールです。

守ることは面倒に見えて、実は効率アップと信頼構築の一番の近道なんです。

第3章:実際の現場ではどう守られてる?

「みんな本当に守ってるの?」という素朴な疑問に答える

新人エンジニアのキミ、正直に言うとこう思っていない?

 

「コーディングルールって、口では言うけど、実際の現場でそんなに厳しくやってるの?」

 

筆者も同じことを思っていたから、すごくよく分かりますよ。

でも、今の現場は“人力だけ”じゃコーディングルールは守れていません

そこで登場するのが、ツールの力

“道具を使って、強制的にルールを守る仕組み”を作ってるのが、今どきの開発現場のリアルなんです。

ESLintやPrettierが「ルールの門番」になる

まず紹介したいのがLinter(リンター)ツール

代表的なのが ESLint(JavaScript/TypeScript向け) や Prettier(コード整形ツール)。

たとえば、次のようなことができます。

 

  • ・ESLint:コード中のルール違反(例:==ではなく===を使うなど)を検出して警告
  • ・Prettier:インデントやスペースなどのスタイルを自動で整形してくれる

 

これ、保存した瞬間に自動で動くように設定できるんですよ。

つまり、エディタにコード書いて保存ボタン押したら、勝手に直っているってことです!

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コーダくん

こういう自動でやってくれるのほんと好きなんですよね〜!

筆者の現場でも、.eslintrc.json.prettierrcという設定ファイルがプロジェクトのルートに置かれてて、みんなそれをベースに統一されたコードを書いてます。

VS Codeもルール守り隊の一員

ツールといえば、エディタも忘れちゃいけません。

特にVisual Studio Code(VS Code)は、拡張機能を入れればESLintやPrettierと自動連携できます。

 

よくある設定としては:

  • ・保存時にPrettierでフォーマット
  • ・コード中にエラーが赤線で表示される
  • ・Linterルール違反を一目で検出

 

しかも、エラーが出たときにはワンクリックで修正候補が出てくる親切設計。

ルールを「覚える」より「ツールに従う」だけで、だいたい正しい書き方になるって便利すぎますよね。

なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット
コーダくん

頭で考えずに手が勝手にルール守るの、最高です!

Gitのプルリクでルールチェックが日常

コードの最終的なチェックポイントは、やっぱりGitのプルリクエスト(PR)レビュー

ここでもコーディングルールは重要視されます。

筆者の経験では、レビューコメントの3割くらいが「ルール違反」への指摘です。

 

  • ・「命名がルールと違うよ」
  • ・「ここ、Lintに引っかかってる」
  • ・「Prettierで整形してからコミットして」

 

こんなコメントは日常茶飯事。

特に、CI(継続的インテグレーション)ツールと連携させておけば、ルールに違反したコードは自動的にマージブロックされるようにもできます。

つまり、「ルール守らないと通らない」仕組みを技術で作っているんですね。

現場のリアル:ルールを破るとどうなる?

筆者が以前参画した某アパレル企業の開発現場では、「ルールが緩いチーム」と「ルールを自動化しているチーム」がありました。

前者では、レビューに時間がかかるし、誰かの好みによってルールがブレる。

後者では、PRのコメントは主に「仕様に関する相談」だけで、スタイルや命名に関しては一切の指摘なし

結果として、後者の方がレビューが早く、ミスも少なかった。

これ、ルールを自動化してるかどうかで、チームの生産性に明らかな差が出てるという証拠です。

まとめ:道具に任せてルールを“当たり前”にする

コーディングルールは「努力で守る」ものじゃないんです。

ツールで仕組みにしてしまえば、自然と守れるようになる

今どきの現場は、ESLint・Prettier・VS Code・Git PR・CIツール…いろんな道具を使って、“ルール違反が入り込まない状態”を作っています。

第4章:破ったらどうなる?リアルな失敗談

うまく動いてても、それって“いいコード”?

「動くコード=正しいコード」って、最初のうちはそう思いがちですよね。

筆者も新人時代は「ちゃんと動いたし、エラーも出ないし、これで完璧!」なんて自信満々でした。

けど、ある日のコードレビューで、それは粉々に砕かれることになります。

独自路線の命名が招いた“公開処刑”

あれは、筆者がまだWeb系ベンチャーで修業していた頃のこと。

新機能の開発を任され、勢いに乗ってコードを書き上げた筆者は、ウキウキでGitのプルリクを提出しました。

 

ファイル名:UserOneDataGetter

関数名:getUODG(←これは“UserOneDataGetter”の略のつもり)

 

レビュー当日、チームリーダーが言いました。

「これ書いたの誰?」

もうその瞬間、空気が凍るのがわかりました。

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コーダくん

うん…“誰にも読ませる気がない”って、言われました。

読めない=メンテできない

筆者が使っていた命名は、完全に自分の頭の中だけで成立している独自略語だらけ。

しかも、英語も文法も怪しくて、ファイル構成もめちゃくちゃ。

 

結果として:

  • ・他のメンバーは、コードの意味を読み解くのに1時間以上かかる
  • ・レビューは10件以上の差し戻し
  • ・リーダーからのコメント:「仕様書より難解だね」

 

機能としては動いていたけれど、“誰も読めないコード”=誰も直せないコードだったんです。

あとで仕様変更が入ったときも、「この関数、何してるんだっけ?」と誰も触れなくて、結局書き直しに…。

チーム全体が「ミスしやすい空気」になる

その後のチームにも悪影響が出ました。

「誰もが好き勝手に書いてもいい」という空気ができて、レビューが長引く。

担当が変わるたびに説明会が必要になる。

保守性が落ちて、バグの修正にも時間がかかる。

 

チームリーダーは、こう言いました。

「ルールは、自分のためというより“未来の誰か”のためにある」

この言葉、今でも筆者の中にしっかり残っています。

失敗から得た教訓:「書いたその先」を想像する

この経験から筆者が得た最大の学びは、「コードは書くことより、読ませることのほうが重要」だということ。

見やすさ、わかりやすさ、整ってること。

これらは人間に優しいコードを書くという意味でものすごく大切です。

 

コードを書くときに、

  • ・この命名、他の人にも伝わる?
  • ・このファイルの場所、後から探しやすい?
  • ・スタイル、他とずれてない?

 

こうした視点を持つだけで、コードの“質”がガラッと変わるんです。

まとめ:ルールを守ることは、仲間への配慮

ルールを守らなかった筆者は、時間も信頼も失いました。

でも、その経験があったからこそ、今では「最初にルールを守って書く」ことが、最大の効率化だと確信しています。

 

人エンジニアのあなたにもぜひ伝えたい。

ルールは自分を縛るものじゃなく、“みんなを守るクッション”みたいな存在

それに、誰かに「このコード、わかりやすいですね」って言われると、ちょっと嬉しいですよ。

 

次はいよいよ最終章。

ここまでのまとめと、筆者なりの感想をお届けします。

第5章:まとめと感想|ルールは味方になる!

ルールは“縛るもの”じゃなく、“味方”だった

ここまで、「コーディングルールって何?」から始まり、なぜ必要なのか、どう現場で守ってるのか、そして破ったらどうなるのか、リアルな話をお届けしてきました。

 

改めて言います。

コーディングルールは、あなたのコードを守り、チームを守る味方です。

動くコードより、読まれるコード

速いコーディングより、つながるコーディング

これが、筆者が現場で得た大きな気づきでした。

信頼されるエンジニアって、どんな人?

筆者が見てきた“信頼されるエンジニア”は、コードが上手いとか、知識が多いとか、そんなことだけじゃありません。

むしろ、

  • ・ルールを守る
  • ・他人の読みやすさを考える
  • ・コードに“優しさ”がある

こういう人が「この人と仕事したいな」と思われる存在になっています。

 

もし今あなたが、

「ルールって面倒…自由に書きたい…」

と思っていたとしても、大丈夫。

なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット
コーダくん

最初はみんなそう思ってるから、気にしなくて大丈夫です!

一歩踏み出すための“次の行動”

もし、「ルールってなんとなくわかってきたけど、何から始めたらいいの?」と感じているなら、まずは他社のコーディングルールを読むことから始めましょう。

以下のような有名なルールが、GitHubなどで公開されています:

それらを見て、「これ、うちのチームでも使えそうかも」と思ったら、チームに提案してみるのも立派な第一歩です。

まとめ:ルールを味方にすれば、開発はもっとラクになる

コーディングルールは、けっして堅苦しい決まりごとじゃありません。

むしろ、開発をスムーズにし、人とのつながりを助けてくれる“潤滑油”のような存在です。

筆者も昔は、「なんでこんな細かいこと言うんだろ」って思っていましたが、今は「ルールがあるから早く帰れる!」って感謝してるくらいです。

なぜ必要?コーディングルールの意味と守ることで得られる3つのメリット
コーダくん

ルールがなかったら、私、今ごろデスマしてたと思います(笑)

あなたのコードが誰かの手に渡るとき、「この人、わかりやすくて助かるな」って思ってもらえたら、それはもう最高の成果です。

さあ、今日からルールを味方にして、信頼されるエンジニアへの一歩を踏み出しましょう!

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