「コーディング」とは?今さら聞けない基礎知識
「コーディング」って結局何?
「コーディング web」って検索したけど、正直なにがなんだかわからない…。
そんな風に思ったことはありませんか?
「プログラミングとコーディングって何が違うの?」ってよく聞かれるんですが、ざっくり言うと、コーディングは設計された内容を実際にコードとして書く作業です。
一方、プログラミングは、もっと広い概念。
ロジックや構造を考えて、それをどう実装するかまで含んでいます。
たとえば料理でたとえると、プログラミングはレシピを考えるところから、調理まで全部。
コーディングは、そのレシピに従って実際に包丁を握るところです。
Web制作の現場では、コーディングはHTML、CSS、JavaScriptなどを使って、デザインをWebページとして“形にする”作業を指します。
つまり、見る人が実際に触れる部分をつくるんです。

料理にたとえると、ぐっとイメージしやすいですね!
Web制作におけるコーディングの役割
Webサイトはデザインだけでは完成しません。
PhotoshopやFigmaで作った見た目を、ブラウザ上で動くページに落とし込む必要があります。
それを実現するのが、コーディングの役割。
具体的には、HTMLで構造をつくり、CSSでデザインを整え、JavaScriptで動きを加えます。
この作業は「フロントエンド開発」とも呼ばれています。
Web制作チームでは、デザイナーが「見た目」を作り、コーダーやフロントエンドエンジニアが「動くもの」にしていくという流れが主流です。
コーディングは、地味に見えるけど、ユーザーが実際に目にする・触れる部分すべてを担当する重要なポジションです。
だからこそ、丁寧で正確な作業が求められます。

目に見える部分を作るって、けっこう責任重大…!
HTML・CSS・JavaScriptの関係性をざっくり解説
コーディングに使う代表的な言語は、HTML、CSS、JavaScriptの3つ。
それぞれの役割はこんな感じです。
- ・HTML(HyperText Markup Language)
→ Webページの構造やコンテンツを決める骨組み
→ 見出し・段落・画像・リンクなどを記述
- ・CSS(Cascading Style Sheets)
→ HTMLで作った構造に「見た目」をつけるスタイル指定
→ 色、フォント、配置、余白などをコントロール
- ・JavaScript
→ ユーザー操作に応じた動きを実装
→ メニューを開いたり、画像をスライドさせたりするための処理
この3つを組み合わせて、ようやく「Webサイトっぽい見た目と動き」が出来上がります。
CSSがなければ、ただの文字列だらけ。JavaScriptがなければ、ページは動きません。
それぞれに明確な役割があって、1つでも欠けると成立しません。
初学者向けには「HTML→CSS→JavaScript」の順で学ぶのがベーシックな流れ。
この構造を理解しておくと、学習の迷子になりません。
【エピソード】「コーディング?なにそれ美味しいの?」だった頃の話
恥ずかしながら、筆者も最初は「コーディングってプログラミングでしょ?むずかしそう」と思っていました。
しかも文系出身で、HTML?タグ?…何のことやらでした。
初めて「aタグ」とか「class属性」とか出てきたときは、本気で泣きそうになりました。
でも、どうしても自分でサイトを作ってみたくて、独学で学びはじめたんです。
最初は真っ白なページに文字が1行。
次に文字に色がついた。
画像を載せられるようになった。
…もう、それだけで楽しかったんですよね。
自分が打ったコードが、ブラウザで見える「何か」に変わる。
この体験が、コーディングの一番の魅力だと断言できます。
今ではWeb制作の仕事をしながら、学び続ける日々。
でも、あのときの「文字が赤くなった感動」は今でも忘れられません。
Webコーディングで使う3つの基本言語
HTMLって「骨組み」なの?CSSって「装飾」?わかりやすく例えると?
Webコーディングを学び始めたばかりの頃、ほとんどの人が「HTMLとCSSの違いがわからん!」と言います。
正直、私もそうでした。
HTMLは、Webページの構造を記述するマークアップ言語です。
見出し、段落、画像、リンク、リスト、表など、「この文章はタイトルです」「これはリストです」といった意味をタグで伝えます。
つまりHTMLは、家でいうところの骨組みや間取りです。
どこにリビングがあって、寝室があって、扉があるか。そんな情報を決める感じですね。
一方、CSSは「見た目」を整えるスタイルシート。
文字の大きさ、色、行間、背景、レイアウトなどを制御します。
家にたとえるなら、CSSは壁紙や家具、照明、カーテンのような内装部分です。

家のたとえ、妙にしっくりきます!
この2つがセットになることで、「構造」と「装飾」がそろったページが出来上がります。
CSSがなかったら、HTMLだけのページは文字ばっかりの教科書みたいな見た目になります。
JavaScriptは動きをつける魔法使い
HTMLとCSSで、ページの構造とデザインはできました。
でも、それだけでは「動き」はありません。
クリックしても何も起きないし、画面が変わるわけでもない。
ここで登場するのがJavaScript(ジャバスクリプト)です。
JavaScriptは、ユーザーの操作に反応して動作をさせるためのプログラミング言語。
たとえば、
- ・ボタンを押すとメニューが開く
- ・スライドショーが動く
- ・フォームの入力チェックができる
- ・商品をカートに入れる処理
…など、「インタラクティブな動き」をつけるのが得意です。
たとえるなら、JavaScriptは家の中の「電気・仕掛け・スマート家電」みたいな存在。
スイッチを押したら電気がつく。リモコンでカーテンが動く。そんな便利機能をWebページに追加するんです。
ちなみに、最近ではフロントエンド開発という言葉の中に、このJavaScriptががっつり含まれていることが多いです。
それだけ「動き」が求められる時代になってきてるということですね。

JavaScriptって、ちょっとハイテク感ありますよね?
実際のWebサイトを例に、3言語がどう分担してるか見る
ここでは仮に、「とある架空のカフェの公式サイト」を例にして、HTML・CSS・JavaScriptの役割を見てみましょう。
店名は便宜上「Cafe Sample(カフェ・サンプル)」とします。
▼HTMLの仕事
- ページのタイトル「Cafe Sample」や
- 見出し「こだわりのスペシャルティコーヒー」
- メニュー一覧や地図へのリンク
これらすべての文章の中身と構造をHTMLが作っています。
▼CSSの仕事
- タイトルのフォントがおしゃれだったり
- メニューが2列に並んでいたり
- 背景にブラウン系のグラデーションがかかっていたり
見た目のすべてを担当しているのがCSSです。
▼JavaScriptの仕事
- スマホで見た時に、右上のメニューボタンを押すとメニューがスライドで開く
- 下にスクロールしたら「ページトップへ戻る」ボタンが出現する
- Instagramの投稿がリアルタイムで埋め込まれて表示される
これがJavaScriptの担当です。
この3つの言語は、バラバラに動いているのではなく、同じページの中で役割分担をして連携しているんです。
【豆知識】HTML5って今は当たり前。だからこそ基礎が大事
HTMLにはバージョンがあります。今主流なのがHTML5です。
2014年にW3C(World Wide Web Consortium)によって正式勧告され、「video」「audio」「canvas」などのマルチメディア要素や、意味のあるタグ(semantic elements)──たとえば「header」「section」「article」「footer」などが追加されました。
HTML5は、すでにほとんどのブラウザで標準対応済み。
なので、新しく学び始める人は、自然とHTML5ベースでコーディングすることになります。
でも、それだけに、古い記述方法を使っている解説サイトに出会うと混乱します。
学ぶなら、今の標準に沿った正しい情報からスタートするのが安心です。
独学派にも!コーディングの学習ステップ
HTML→CSS→JavaScriptの順がいい理由
これからWebコーディングを学ぶなら、絶対に「HTML → CSS → JavaScript」の順がオススメです。
理由はシンプル。順番を逆にすると、何をやってるか分からなくなるからです。
まず、HTMLで「ページの骨組み」を作ります。
これがないと、CSSやJavaScriptを使う“土台”が存在しません。
次に、CSSで「見た目」を整える。
どの文字に色をつけるか、どこに余白を入れるか…。HTMLがあってこその作業です。
最後に、JavaScriptで動きを加える。
たとえばボタンをクリックして画像を切り替えるには、まずそのボタン(HTML)と見た目(CSS)が必要です。
この順で進めると、理解しながら、積み重ねていけるんですよね。

順番って、地味だけどめっちゃ大事ですね。
VS Code?メモ帳?初心者におすすめの環境は?
さて、いざ学び始めると「どのソフトを使えばいいの?」という悩みが出てきます。
結論から言うと、Visual Studio Code(通称:VS Code)一択で大丈夫です。
なぜならば
- ・完全無料で使える
- ・日本語化も可能
- ・自動補完機能が超便利
- ・HTMLやCSS、JavaScriptに最適化されてる
- ・拡張機能が豊富で学習サポートも充実
もちろん、Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」でもHTMLは書けます。
でも、初心者ほど環境によるストレスをなくすことが大切。
VS Codeは、「何が間違ってるか」も教えてくれるので、自己解決がしやすいです。

最初はメモ帳でやってたけど、地獄でした…
ちなみに、Chromeなどのブラウザで「検証ツール(デベロッパーツール)」を使えば、HTML・CSSの動きをその場で確認したり、一時的に変更して試せたりします。
これも学習にはかなり役立ちますよ!
学習サイト・YouTube・書籍、結局どれがいい?
ここ、迷いますよね。
私も初心者の頃は、手当たり次第にサイトや動画を漁っては、「結局どれを信じればいいの!?」って混乱してました。
以下に、それぞれの特徴を整理してみます。
▼学習サイト(Progate・ドットインストールなど)
- ・初心者に特化したカリキュラムが組まれている
- ・実際にコードを書きながら学べる
- ・課題があるので「次に何をやるか」がわかりやすい
→手を動かしながら学びたい人に◎
▼YouTube
- ・実際のコーディング画面が見られるので雰囲気がつかめる
- ・無料なのに情報が豊富(検索力は必要)
- ・チャンネルによってはプロ級の内容もある
→音声で学びたい・短時間でコツをつかみたい人向け
▼書籍
- ・情報が整理されていて体系的に学べる
- ・オフラインでも読み込める
- ・ただし、環境構築やコードのバージョンが古い場合も…
→しっかり腰を据えて知識を入れたい人向け
組み合わせとしては、「Progateで基礎を固めつつ、YouTubeで動きを見て、わからない部分を本で補強」みたいに、自分のタイプに合わせて選ぶのが一番確実です。
【エピソード】3日で挫折しかけた私が独学を続けられた方法
正直に言うと、私はHTMLを始めて3日で「向いてない」と思った人間です。
エラーが出ても理由が分からないし、「h1」「div」「class」って何語やねん!って…
でも、それでも続けられた理由があります。
それは、「1日1つ、成功体験を作る」と決めたからです。
たとえば、
- 「今日は画像を表示するだけでOK」
- 「背景色を変えられたら終了」
- 「リンクを貼ったら達成感!」
そんな小さなゴールを毎日作っていったんです。
その結果、1週間後には1ページの簡単なプロフィールサイトができてました。
人は、目に見えて“できるようになった”と感じると、自然と続けられます。
それがコーディングのいいところ。
書いたらすぐ、画面に反映される。
このレスポンスの速さって、他のスキルにはなかなかない魅力です。
学ぶ場所?外注する?コーディングの選択肢
スクールってぶっちゃけ必要?独学との違い
「独学でがんばるか、スクールに通うか」
これは、Webコーディングを始めた人が必ずぶつかる壁です。
正直に言うと、スクールは「時間と失敗を買う」場所です。
お金はかかります。でも、効率は圧倒的にいいです。
独学は自由。
自分のペースで進められます。
ただ、何がわからないのかがわからない状態に陥ることも多い。
そこが一番のつまづきポイントなんです。
スクールでは、講師がいて、課題が出て、質問もできて、メンターが進捗を管理してくれる。
「迷いながら学ぶ時間」を削れるのが大きなメリットです。
もちろん、「独学が向いてる人」もいます。
自己管理が得意だったり、無料リソースを駆使してモチベーションを維持できる人は、独学でも十分スキルが身につきます。

どっちが正解ってわけじゃないのが悩ましいところです。
まとめると、
- 時間をお金で買いたい人→スクール
- コストを抑えたい&自走できる人→独学
自分の性格とライフスタイルに合わせて選ぶのがベストです。
副業で外注したい人に向けて:依頼先の選び方
「自分でコーディングまでは無理…誰かに頼みたい」
そんな人もいますよね。特に副業でブログやECサイトをやってる方など。
外注するなら、依頼先の選定は超重要です。
ざっくり言えば、以下の3つのルートがあります。
① クラウドソーシング(例:クラウドワークス、ランサーズ)
- ・初期費用ゼロで探せる
- ・フリーランスが多数登録してる
- ・案件の内容や金額を比較しやすい
ただし、「とにかく安い=質が低い」人も混ざっています。
ポートフォリオや評価を必ずチェックしましょう。
② 制作会社・Web制作事務所
- ・プロフェッショナルがチームで対応
- ・デザイン〜コーディング〜納品までワンストップ
- ・価格はやや高め
安定と信頼を求めるなら、ここが安心です。
③ SNS経由で探す(Xやnote、個人サイトなど)
- ・直接コミュニケーションが取れる
- ・作風や得意分野がはっきりしてる
- ・人柄が見えるので、信頼しやすい
ただし、やり取りが個人ベースなので、契約や納期の管理は慎重に行いましょう。
どんな人に依頼するかは、「納期の厳守」「やりとりのスムーズさ」「コーディングの正確さ」などを見極めるポイントになります。
依頼時には、「スマホ対応(レスポンシブ対応)」や「SEOに配慮したコーディング」など、具体的な要望を伝えるのがコツです。
フリーランスに頼むときの注意点(失敗しがちな例も)
フリーランスにWebコーディングを依頼する場合、やりがちなのが「丸投げ」。
たとえば「おしゃれなLP作ってください!」とだけ伝えても、完成形のイメージが食い違ってしまうことが多いです。
よくある失敗はこんな感じです。
- ・原稿や画像の準備がなく、納期がズレる
- ・スマホ表示の調整が依頼に含まれていなかった
- ・コードがゴチャゴチャで修正が大変
こうならないためにも、
- ・どんな目的のサイトか
- ・どんな雰囲気にしたいか(参考URLなど)
- ・画像やテキストの用意は誰がするか
- ・コーディングの範囲(HTML/CSSだけか、JavaScriptもか)
…などを事前にしっかり伝えることが、成功のカギです。

なんとなく頼んじゃうと、あとで大変なんですよね。
契約書や業務委託契約のひな型も、クラウドソーシングサイトには用意されていることが多いので、トラブル防止のためにも一度目を通しておくのが安心です。
【リアル話】知人の主婦が「月5万」の外注を得た話
これは実際にあった話。
知り合いの主婦の方が、趣味でHTMLを学び始めて、半年後にはクラウドワークスでバナー制作から始めていました。
最初の案件は、たったの1,000円。
「これで時給いくらよ…」と笑っていましたが、そこから口コミが広がり、最終的には月に5万円以上を外注で受けるようになっていたんです。
大事なのは、「最初の実績を作ること」。
それができれば、信頼が積み上がっていくし、単価も上がっていきます。
自分で学ぶもよし、人に頼むもよし。
でも、その選択の中に“未来の自分”がちゃんと描けているかが、一番大事なことかもしれません。
まとめと感想|コーディングは武器になる!
コーディングは知れば知るほどシンプルで面白い
「コーディングって難しそう」
このイメージ、正直すっごく根強いです。
でも、それってたぶん「知らない」からそう感じるだけなんですよね。
実際にHTMLやCSSに触れてみると、ルールは意外とシンプル。
たとえば「h1」は見出し、「p」は段落、「img」は画像。
ほとんどがそのまんまの意味なんです。
CSSも「color:red;」で文字が赤くなるし、「margin:20px;」で余白が生まれる。
やったらやっただけ、目に見えて結果が返ってくる。
この“素直さ”が、コーディングの最大の魅力かもしれません。
そして、だんだん慣れてくると、コードがまるで“レゴブロック”みたいに組み合わさっていく感覚になっていきます。
積み上げるほどに、サイトが完成していく達成感。
それがクセになります。

地味な作業なのに、気づいたら夢中になっていて不思議!
「知る」→「やる」→「選ぶ」で見えたもの
これまで紹介してきた内容を振り返ってみると、コーディングの学習には3つのステップがあると感じます。
1. 知る
まずは「コーディングって何?」「どんな言語を使うの?」という基礎知識。
これはまさに、この記事を読んでくれたみなさんが通った道です。
2. やる
HTMLやCSSを実際に書いてみる。
失敗してもいい。動かなくてもいい。
でも、手を動かすことでしか得られない理解があるのも事実です。
3. 選ぶ
自分に合った学び方を見つける。
独学かスクールか。副業か転職か。外注するか自作するか。
この「選ぶ力」がついてくると、コーディングはただの“技術”から、“武器”に変わっていきます。

なるほど、武器って「持ってるだけ」じゃ意味ないんですね。
自分で作れるって、ちょっとした自信になります。
たとえば、誰かにお願いする時でも、「ここはこうしてほしい」って言えるようになるし、「これ、ちょっと自分で直せるかも」と手を出せるようにもなります。
知識を持っているだけで、選択肢がぐっと広がるんです。
まずは1ページ作ってみることの価値
最後に、声を大にして言いたいのはこれです。
とにかく、1ページだけでもいいから、自分で作ってみてください。
プロフィールでも、お店の紹介でも、架空のカフェでもいい。
「index.html」というファイルを作って、ブラウザで開いて、何か表示させてみてほしいんです。
その一歩が、すべての始まりです。
勉強だけでは得られない「楽しさ」や「つまずき」や「気づき」が、そこにはあります。
どんなに小さくても、自分の力でWebサイトを形にできたという経験は、確実にあなたの“自信”になります。
そしてその自信が、「副業」「転職」「フリーランス」…いろんな道につながっていくんです。
コーディングは、誰にでも開かれた技術です。
時間も場所も選ばない。
でも、しっかり学べば、人生を変える力がある。
それが、Webコーディングの本当の魅力だと私は信じています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの1行目のコードが、素敵な一歩になりますように。