印象に残るサイトには“ひとクセ”がある
パッと開いた瞬間、「なんか気になる」「ちょっと好きかも」って感じるサイト、ありますよね。
デザインが整っていて情報もきれいにまとまっているのに、不思議と記憶に残らないサイトがある一方で、何気ないページなのに、つい誰かに紹介したくなるようなサイトもある。
この違いって、何なのでしょうか。
それは、“ひとクセ”の有無。
整っているだけでは、人の心は動かないんです。
面白さは、意外性と親近感から生まれる
“面白いウェブサイト”と聞くと、派手なアニメーションや動く仕掛けを想像しがちですが、本質はそこじゃないんです。
ちょっとした違和感や、思わずクスッと笑ってしまうような表現、見ている人が「おっ」と感じる一言。
そういう要素が、感情のスイッチを押してくれます。
例えば、サービス紹介ページで、こんな見出しが出てきたらどうでしょう?
「このページ、昨日ちょっと直しました(社長が)」
一瞬、「ん?」ってなりますよね。そこに“人”を感じて、自然と続きを読んでみたくなります。
そんなふうに、文章や構成でユーザーの心をくすぐることもできるんです。

こういう“引っかかり”があると、続きを読まずにはいられません!
採用ページこそ、ひとクセが光る
採用ページは、どの会社も似たような構成になりがちですよね。
「社員紹介」「一日のスケジュール」「求める人物像」など、必要な情報は載っているけれど、印象には残りにくいものが多いかもしれません。
でも、ちょっとした“ひとクセ”を入れるだけで、ページ全体の空気はガラッと変わります。
例えば、社員紹介に「好きな作業用BGM」や「最近ハマっている食べ物」などを入れると、読み手との距離がぐっと縮まります。
仕事の話ばかりではなく、その人の“人となり”が見えると、会社の雰囲気まで伝わってくるんです。

こういうパーソナルな情報って、思いのほか印象に残りますよね。
堅いイメージの業種こそ、こうした工夫があると意外性があって目を引きます。
採用活動だけでなく、会社全体のブランディングにもつながる要素です。
テキスト、写真、イラスト、構成など、どこに遊び心を仕込むか。
そしてそれをしっかりコーディングで実現できるかどうかが、面白いサイトになるかの分かれ道です。
伝えすぎない勇気が“面白さ”をつくる
「全部伝えたい!」という気持ち、よく分かります。
でも、情報を詰め込みすぎると、かえって何も伝わらなくなってしまうこと、ありませんか?
ユーザーにとって、本当に必要なのは「全部の情報」ではなく、「知りたい情報が、知りたいときに、見つかること」。
そのためには、あえて“伝えすぎない”という選択が、サイトの面白さや魅力を引き出すことに繋がるんです。
“間”や“余白”が、興味を引き出す
情報をすべて伝えるのではなく、あえて“間”や“余白”を設けることで、ユーザーの想像力を刺激し、興味を引き出すことができます。
例えば、トップページで大胆に余白を取り、詳細はスクロール後に見せる構成にすることで、ユーザーに「もっと見てみたい」と思わせることができます。

余白があると、なんだか高級感や洗練された印象を受けますよね。
参考として、株式会社ソリューションデザインの公式サイト:https://www.solution-design.co.jp/ をご紹介します。
ファーストビューでは大きな文字と背景画像が中央に配置され、その周囲にはたっぷりと余白が取られています。
余計な情報を一切置かず、あえて「空白」を残すことで、自然と視線が中央に集まる設計になっています。
このような余白の使い方は、デザインとしての美しさだけでなく、訪問者に「この先に何があるんだろう?」という期待感を与える効果もあります。
直接的にスクロールを促すアニメーションは一切使われていないのに、ついページを下に進めてしまう。
そんな心理が働くのです。
情報を引き算して、空白を“演出”として活かす。
そうした設計は、訪問者の興味をじわりと引き出し、結果的にサイトの滞在時間や印象にも繋がっていきます。
動きやデザインに頼らない“文章の面白さ”
「面白いサイト」と聞くと、派手なアニメーションや凝ったデザインを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、実際には文章の工夫だけで訪問者の心をつかむサイトも存在します。
特に地方企業や小規模事業者にとって、低コストで実践できる施策として、文章の「遊び心」は大きな武器になります。

例えば、思い切ってFAQページをボケとツッコミ形式で展開すると、訪問者に親しみやすさを感じてもらえるかもしれません!
文章に個性や遊び心を込める
他にも、商品説明をストーリー仕立てにしたり、スタッフの紹介をユーモラスに描いたりすることで、訪問者に楽しんでもらうことができます。
また、ライティングとコーディングが連携すれば、表現の幅はさらに広がります。
予算が限られている場合でも、アイデア次第で魅力的なサイトを作ることが可能です。
まとめと感想
「なんか好き」と思ってもらえるウェブサイトには、派手な技術や高価な演出が必ずしも必要というわけではありません。
大切なのは、“ひとクセ”、“余白”、“文章の面白さ”といった、ちょっとした工夫。
それだけで、ユーザーの心をふっと動かすことができるのです。
無難なデザインに安心する気持ちも分かります。
でも、せっかく作るなら、少しでも記憶に残るサイトにしたいですよね。
誰かに紹介したくなる、つい読み進めてしまう、そんな“感情にひっかかるサイト”を目指すなら、見た目よりも「伝え方」や「魅せ方」に目を向けてみるのがおすすめです。

気づいたらスクロールして見入っちゃうサイト、理屈じゃないんですよね。
こうした“ちょっと変わったこと”をやろうとしたとき、もし「実装」の部分が壁になってしまうことがあれば、いつでもご相談ください。
「こんな動き、できるかな?」
「こういう言い回しをどう見せたらいい?」
あなたの“面白い”を、ちゃんと届くかたちに。
今ある素材を活かしながら、あなたの会社らしさが伝わるWebサイトを目指しましょう!